THE BACKROOMの井上です。

早いもので新年が明けてもう1ヶ月、最強寒波の余波か寒い日が続いておりダウンやアウターの一番の活躍時・・・

なのですが！

アパレル業界では2月を境に早くも春夏へと移行するタイミング。

2月中には生地が入荷しますので、仕上がりまでの時期（約1.5ヶ月強）を逆算すると、卒業式・入学式・入社式といった4月の新生活に向けてのイベントに合わせた絶好の仕込み時なのです。

THE BACKROOMでは僕の気に入った生地だけを厳選して展開しているのですが、2023年春夏は期待大な予感・・・

本日はそのほんの一部をご紹介させて頂きますので、春に向けて少しでもイメージを膨らませて頂ければと思います。

いきなり勿体ぶらず一番のオススメから。

こちらの清涼感溢れるフレスコ生地、クラシック好きならどこかで見たような・・・な生地ではありませんか？

そもそも「フレスコ」と聞くと真っ先に名前があがるのは、英国は服地の聖地ハダースフィールドで「FRESCO」の商標も持つキングオブフレスコな某生地屋。

今回数色限定ですが、その「フレスコ」を少〜しお値頃価格でご提供できそうなんです・・・

シーズン序盤に即完しそうな匂いがプンプンします。

イギリス生地は他にも充実しており、宝石のごとく煌めくキッドモヘア×ウールのDORMEIL SUPER BRIO、パリッとジェンツな仕上がりのWilliam Halsteadのウールモヘア、Savile Cliffordのソラーロなどなど充実のラインナップ。

やはり春夏の定番素材のといえばモヘアですね。

特にDORMEILのSUPER BRIOはモヘア特有の張り感とキッドモヘアならではのしなやかも兼ね備えており、春のドレススタイルを確実に格上げしてくれる特別な一着になるかと。

続きましては同じく英国のMARLING&EVANS。

100% UNDYED BRITISH WOOLと記載されている通り、染色されていない羊毛を使用しているのが特徴。

その為ネイビーやブラックがなくベージュやブラウンといったナチュラルカラーなラインナップとなっております。

ナイスミドルにピッタリなカラーリングは染色されていないからこそですし、環境に優しいという点もサスティナブルで、ある意味このアナログさが逆に現代的な一着なのかもしれませんね。

見辛くて大変申し訳ございません・・・

パリッとした英国生地が好みの僕ですが、DRAGOの「Sky Fall」はイタリアの魅力が最大限に詰め込まれており一目惚れで購入に至りました。

Super180'sと聞くと、カシミアのようなとろける極上タッチで着用も億劫になるほど繊細。というイメージかもしれませんが、こちらのSky Fallシリーズはそんな高級な細番手の繊維を使って"太い糸"を作ります。

すなわち"とろけるほどの極上タッチなのに丈夫"という相反する要素を備え持つ、洋服好きもエグゼクティブも唸らせる特別な生地です。

個人的にはロロピアーナやゼニアにも見劣りしない生地だと思いますので、こちらも是非店頭で現物を触って頂きたいです。

そして井上セレクトのデッドストックコレクションもまだ在庫がございます。

いくつか売れてしまっておりますし、いずれも残りスーツ一着分ぐらいしか生地が残っていないので一期一会な一着となってしまうのですが、素材はウールモヘア中心でブルーグレーやブラウンベージュのようなニュアンスカラーを意識して見つけてきました。

この辺りはデッドストックなので比較的グッドプライスですので、セットアップにでもいかがでしょうか？

そして最後は大好きすぎる世界最高品質のリネン、アイリッシュリネンの雄「SPENCE BRYSON」。

1891年に創業し、その美しい光沢と風合いからかの英国王室でも御用達なほど素晴らしい生地なのです。

あくまで生地だけの話ですが、英国王室と同じ物を身に纏えるって考えると不思議な感覚ですよね。

英国王室の場合は仕立てがサヴィルロウのビスポークテーラーであったり縫製も世界最高レベルなのですが・・・

とにかく！どうせリネンで作るなら世界一のクオリティを体感してみましょう。

僕も今年はココンチの生成りでセットアップ作ります！