THE BACKROOM

2022/12/18 19:48


THE BACKROOMの井上です。

タイトル通り「テーラリング」と「アメリカントラディショナルタトゥー」のコラボが実現したのですが、まずはそこに至った経緯からたっぷりと・・・


自分が良いと思うことが必ずしも世間にとっての良いではない。

当然そんなことは分かっていますし、需要がなければビジネスは成立しません。

ですが好きでなければ何事においても熱量を持って人に伝えることは出来ないですし、その熱量こそが他との違いを生み、人の心を動かすと信じてます。

オープンしてもう3ヶ月が経ちますが、THE BACKROOMは普通のスーツ屋と少し違う。そんな印象を持って頂いているなと感じる今日この頃、デイリーにも着れるテーラリングされた洋服、オープン前から強く意識していたおかげで、本当に少しずつですがTHE BACKROOMのスタイルが認知されていってます。

とはいえクラシコイタリアという畑で育った身、クラシックでエレガントなスタイルは当然自分の中に基礎として持っておりますので、カッチリしたドレススタイルは本来十八番です。

クラシックというファッションはカジュアルに比べると制約が多く、例えばこの生地、シルエットのスーツにこの形の靴は違う、この襟型のシャツにこのネクタイは違う、など歴史やルールを知れば知るほどこだわりは強まり、ルールを知った上でないと本当の意味で着崩すことが困難なジャンルであると思います。

たかだかアパレル業界10年弱で知らないことだらけの僕ですが、ナポリのハンドメイドスーツやジャケットに費やした時間やお金は人並み以上だと自負してますし、その経験が今の自分を作っており、独立前に自分のスタイルを見つめ直した際にも、やはり男性服に於いてジャケットやスーツは特別な力を持つアイテムだと再確認し、その魅力を自分なりのスタイルで発信していこうと心に決めました。

随分前置きが長くなってしまいましたが、THE BACKROOMとしてテーラリングされたハイクオリティなアイテムを更にオンリーワンな物に昇華したいなと考えた時に頭をよぎったのが「スカジャン」。

戦後間もない頃、日本に駐留していたアメリカ軍兵士の記念品として鷲・虎・龍、地域名や所属していた部隊にちなんだモチーフなどを刺繍したのが発祥であり、スーベニアジャケットという名で様々な国で親しまれております。

今ではファッションとして既製品が数多く売られておりますが、やはりその時その場所の思い出や感情を刺繍するオーダー的要素が魅力だったのではないでしょうか?

ヒッピーカルチャーの刺繍も、スカジャンと柄は違えどスタイルの表現の一つとして特徴的ですよね。

何か意味や思い入れがあったりすると感慨もひとしお、自分自身そういったオンリーワンかつストーリーがあるものが好きなので、THE BACKROOMのアイテムと絡めて何か出来ればと密かに画策しておりました。

そんな中、タトゥーアーティストの友人の作品を見た時に「これだ」と閃いたのが、タトゥーを洋服にハンドペイントすること。

もう既にかなりのボリュームになってますので、詳細は次回のお楽しみにということで・・・



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